2009年1月9日金曜日

VAIO type P 広報部(?)の素晴らしい働き


・ティザーサイトで注目を浴びることに成功した。

・スーツやジーンズのポケットに無理やり入れて笑いをとった。いろんなところで取り上げられ広報は叩かれまくったが、製品の悪いイメージには繋がっておらず知名度は上がっている。マーケティングで最悪なのは「無関心」「知ってもらえないこと」。

・Poulsboを他のチップセットと比べた時に唯一の利点であるHD動画再生支援を前面に押し出してきた。同じチップセットを搭載している各社PCの中では初。動画再生能力に関しては他の各社PCと何ら変わらないであろうと思われるのに、各社PCに興味を持っていなかった層の関心をひいた。

・カスタマイズに幅を持たせ、最小構成の値段と最高構成のスペックを持ち出して「コストパフォーマンスに優れている」「思ったほど高くない」と勘違いさせることに成功した。顕著なのがバッテリ駆動時間で、一番消費電力が低い構成で計測したものと思われる。

・どう取り繕ったところで、用途とスペックはネットブックとなんら変わらないのに、そのサイズと薄さから多くの消費者にUMPCであると錯覚させることに成功した。国内メーカーはネットブックをいかにしてネットブックと思わせないかが命題であるが、type Pはそれをクリアしている。逆にD4はUMPCでありながら小さいネットブックだと誤解された残念な子。

・メモリ2GBはSuperFetchを活かすのに十分なメモリであり、デモでは起動してから時間が経った一番快適な部分を見せて、モバイルPCにとって最大のネックとなるであろう起動直後のもっさり感や起動/電源断にかかる時間からは目をそらせることに成功した。結果、Vistaでも大丈夫だと思わせることに成功。同じマシンで同じ構成なのに、目も当てられない動画や感想があるのに、それを見て「そんなに重くなかった」という感想があるのは、おそらく起動してからの時間の違い。どちらもtype Pの本当の姿。


チップセットとOSの選択を誤ったものの基盤の美しさやソフト面から開発の頑張り具合が伺えますが、それ以上に広報の働きが素晴らしい(嫌味ではなく)。各社見習うべき点が多いのではないかと。

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